ライブ・レヴュー
ナイン・インチ・ネイルズ/2000.1.12(WED)東京ベイNKホール
こばやち
2000/01/14
すごいっ!ぶっとびっ!最高!興奮!驚愕!狂乱!叫喚!!
これ以外言葉が出なかった。(←充分出てるぞ。)
とにかく物凄いステージであった。
とりあえず冷静に。
まず客層、若いね。オレぐらいのヤツもけっこういるようだが最年長。
そしてみんなかっこいい。ファッショナブルである。
そしてジョン・スペンサーの時もそうであったがデブがいない。
外人がやたら多い。
これは明確にミュージジャンの音楽性を示している。
客層見ればどんな音楽やってんのか解るね。
でもアリーナは一杯でもスタンド席はガラガラ。
好きな人間は当然アリーナで立ち見であるのだが、
それにしてもちょっと寂しい。
やはり日本の知名度はそれほどでもないのだろうか?
レッチリなんて武道館2日ソールドアウトなのにな。
初来日ってのもあるんだろうけど、オープニングから大騒ぎ。
日本で観ているんじゃないみたいなノリ。
ダイブなんて最初からガンガンやってました。
かく言うワタシも年甲斐なくいきなり絶叫の飛び跳ねまくり。
汗だくだぜ、ひさしぶりに。
いつも思うけどこの場にまったく無関係で冷静な人間が入ってきたら、
確実にキチガイの集団だと思われるだろう。
しかしキチガイってのは気持ちいいんだ。
せめてこんな場でキチガイにでもなんなきゃやってらんないぜ、まったく。
もちろんプレーヤーもキレまくり。
思いっきりぶっとんでました。
しかしスタッフがしっかりサポートしていてめちゃめちゃにはならない。
プロフェッショナルである。
これ見よがしなコケ脅し的演出は皆無で、とってもセンスのいいライティングと、
半ばで薄膜を降ろしてそこに映像を移すというスタンダードと言っていいシンプルな演出。
しかしこれがまたセンスよくて海中や細胞分裂の映像をテンポよく流す。
もともとジャケットデザインから何からビジュアル面の
センスがいいので納得であるが、
これがハードでノイジーなサウンドにピッタリ合うのである。
金掛けりゃいいってもんじゃないのだ。
MCや、ましてメンバー紹介などなくただひたすら演奏。
そしてミネラルをがんがん飲んでがんがん客に投げこむ。
これがライトに映えてとてもきれいに見える。
そのうちマイクはスタンドごと投げ込むは、ギターも放り投げるは、
ギタリスト自らダイブするは、なんでもアリ状態。
しかし非常に暴力的なんだが美しい。
ライティングなんかでなくてこれはレズナー(Vo)のオーラであろう。
狂気のオーラと言っていい。
こんなの今までみたことない。
今世界でもっとも旬なバンドであると思う。
25年間いろんなLIVEを体験してきたけれどこれにはぶっとんだね。
こんなの体験しちまったら今後が困ってしまう。
まぁいろんなLIVE の楽しみかたがあるのだけれど
ひとつの基準がコイツになってしまうのだ。
だいじょうぶか、来週のジョー・ストラマー。