ライブ・レヴュー
美輪明宏の世界 / 2000.1.26(WED)渋谷ジャンジャン
こばやち
(@おうち)
2000/01/30
3月でこの小屋閉めるらしく今年は最終公演と名を打ってのライブ。
自由席なのでこの極寒の中30分以上並びました。(それでも立見)
メンツは私の他、後輩Sくん、その友人と男3人。
客層はバラバラだったけど男3人ってのはめずらしいみたい。
なんかオレの行くライブっていつもそう。
他はみんな普通の感じ。
いわく普通のおばさん、普通のおねいさん、普通のカップル。
通常その演者のキャラクターが客層に反映されるもんだけど、
美輪明宏ってそーいうキャラなの?
彼(彼女?)に対する知識なしで行ったのでちょっと混乱。
シャンソン歌手で、舞台俳優ってのはさすがに知ってはいるのだけれど、
どんなパフォーマンスなのかはまったくの未知数。
ただ以前鴻上がコラムでえらく持ち上げていたのでその頃から興味があったのだ。
前座が上がって数曲。
で、真打登場とあいなるのだがずいぶんイメージがちがう。
昔の奇麗な中性的イメージしかなかったのでちょっとビックリ。
最近TVで芸人としてでなくコメンテーター出ているらしいが、
私はまったくTV観ないから知らずに驚いた。
なんだかスフィンクスのよう。
しかもけっこうデブ。
しかもけっこう身体のラインの出る薄い生地を纏っている。
自然に目が下の方に。あそこに秘密が隠されている・・・・・。
MCが長く、時事放談を入れながらいちいち曲についての解説が入る。
それがなんだか知識はあるのだがオヤジのタワゴトにしか聞こえない。
マジなのか?演出なのか?そんなことどーでもいいのだが・・・。
唄の方はそれほどって感じはしなかったのだが、
フリが歌詞通りで非常に陳腐。演劇的要素の濃いステージ。
そして日本語のシャンソンって歌詞がストレート、まるで喋り言葉そのままで、これでは王様である。
それをマジでやるわけだ。あのルックスで。ちょっと観ていて恥ずかしいぞ。
客は常連が多いみたいで素直に聞いている様子。
私は非常に居心地が悪い。
ラストなんて感動的だったみたいだけどオレはダメでした。
できたら20年前のステージを観たかった。
まっしかし、私的にジャンジャン最後のステージがコレというのは、
それなりに納得でありました。
こんなもんさ。