[POPS] [平井]

ライブ・レヴュー

LIVE日記/5月〜6月

こばやち 2000/06/20
5月26日(金)
Dr.ジョン/ブルーノート東京
まさか彼が観られるとは思わなかった。
偶然「ぴあ」で見つけて即インターネットで予約。
なんか余裕で取れたので不安であったが客の方は8割の入り。
年齢層はやはり高い。ネクタイ締めたオヤジ連中、それに外人が多い。
g、b、dr、それに彼のpの4ピースバンド。
gが「ソウル・トレイン」していてかっこよかった。
しかしやはりDr.ジョン。
シブイんだな、でもってエンターティナー。役者がちがう。
貫禄ってのをまざまざと魅せられました。


5月27日(土)
上々颱風/世田谷パブリック・シアター
彼らの東京公演は春は日比谷の野音だったのが最近コイツになり、
夏は野外、年末は九段と計3回。
それぞれ各回演出を変えていて春の今回はいろんな楽器を使って
いろんなアレンジで聴かせるという趣向
その音楽性のハバの広さに感心する。
しかしそんな音楽性よりも芸人としてのエンターティメント性が強いのが良しだ。
ここんとこCD出してなかったけどこの6月に新しいヤツ出すみたい。
でその中から何曲かやったんだけどいい感じでした。
ちょっとタイトル思い出せないんだけど相変わらずハチャメチャでした。


5月31日(水)
ベック/日本武道館
偏頭痛で行けず(涙)。
音楽系BBSではみんな絶賛してました・・・・。
前々回のブリッツが予想外にエンターティメントだったので
かなり期待していたのだがしょーがない。
健康、健康、健康第一だ。


6月2日(金)
コートニー・パイン/ブルーノート東京
Dr.ジョン予約入れた時に見つけて、コイツも予約入れる。
スタンダードなジャズってのは苦手なんだけど、
彼ぐらいポピュラーならOKである。
これまた余裕で取れたので不安であったがDr ジョンより入ってない。7割ぐらいか?
表現が適切でないけれどアリーナが埋まってスタンドガラガラって感じ。
なんでだ?ブルーノートって小屋がいけないのか?まったく理解できん。
客層はDr ジョンにくらべてすごく若い。
それに女性率高し。カップルでなく女性だけのグループも多かった。
Dr.ジョンとは対照的にプレーヤーはみんな若くてノリノリ。
やっぱ黒人はビートが違う。
メシ食いながら観るよーなおとなしいもんじゃなく、最後は総立ちでした。


6月9日(金)
ブラック・談之助二人会/なかの芸能小劇場
ブラ坊/真田小僧。結構古典も出来るんだ、ちょっと感心。
談之助/小渕恵三伝。古典をきっちりやった人なので安心して聴いてられる。
ブラック/骨折った経過と映画撮影の話。イメクラで葬式プレイってのが良い。
白山センセイ/名人芸ですな。模写の元が解らなくとも聴く価値あり。
で、だ。今回のお楽しみは仲入り後のビデオ上映だ。
唐沢俊一がやるってんで頭痛を押して来たのだ。
その価値大有り。もうヤバすぎて詳細はここにも書けない。
とりあえず、西洋のとある国の動物と人間の交流を描いた実写モノと、
とある北の国の幼児教育アニメーション、と言っておこう。
動物の方はコレで東大の特別講師しくじったという曰く付きのVD(あたりまえだ!)で迫力満点。
しかも教育ビデオってんだから何考えてんだかなぁ。
北の国のヤツは・・・・、ちょっとコレ、ヤバ過ぎるぞ。
岸田秀があの国の現在は開戦前の日本に酷似していると書いていたけど、
これ観てその通りだと痛感。マジヤバ。
ガキにあんなこと吹き込むとは・・・・・・。
最近は友好ムードが高まっているけど気を付けたほうがいい。
上映中は大笑いしたけど後で考えるとちょっと背中に冷や汗である。
どっからこんなの手に入れたんだか。
このLIVE、姪のセイコ連れて行く予定であったのだが、
連れてこなくてよかった。16の女子高生にゃちょっと早過ぎる。
自主規制で18禁だ。(←親心)


6月16日(金)
シーラ・E/ブルーノート東京
フルハウスである。Dr.ジョンなんて目じゃないって入り。
客層が予測できなかったので若い女性が多いのにはちょっとビックリした。
バンドはpとsax以外は女性という編成。
テクニック的にはどーということはなかったのだが、さすが芸人である。
エンターティメントに徹していてとても楽しめた。
特にvolの女性はシャレが効いていてグッドでした。
ホント場慣れしてるって感じで本人達も楽しそう。
ブルーノートってのはガチガチのジャズってんじゃなくて
こーいうノリの小屋なんだな。
ワインに食事にエンターティメント。大人の空間である。
客にどっかの農協のハトバス・ツアーのようなジジババ一団がいて、
彼らのステージ終了後の握手攻勢にもイヤな顔ひとつせず、
笑顔でひとりひとりに握手する彼女、叩き上げの芸人である。
しかしその光景は「ドサ」と呼んで違和感のないものでありました。


6月18日(日)
「ヒゲとボイン」ラッパ屋 / THEATER/TOPS
久しぶりのラッパ屋。
なんでも1年半、鈴木聡のTVの仕事で活動していなかったらしい。
しかしそのブランクを感じさせない面白さでした。
相変わらずってとこなんだけど誉め言葉としての相変わらず。
彼らにはマンネリなんて気にせず、このまま楽しい芝居を続けていって欲しい。
それってかなり難しいコトなのよ。
たいていどっかで飽きがきちゃって解散なんてコトになるのだ。
それも次へのステップなのだろうけど、
クオリティを落とさずに一つの劇団で続けることも大切なのだとも思う。
まっ、いい芝居が観られりゃいいんだけどな。

そんなレベルの芝居(ミュージカル)が常にどっかでかかっているのが
ブロードウェイなんだろうな。
(ラッパ屋だったらオフかオフオフ・ブロードウェイか?)
音楽にしろ芝居にしろ、日本にもそんな場所が出来ないものか?
ガキの遊び場ばっか多くてウンザリするぜ。