すごいコンサートだった。
矢沢ファンの欲目を除いてもとんでもないコンサートであった。
花火、オーケストラ、オールディーズ・ダンサー(年寄りの踊り子ではナイ)、
スペシャルバンド、ハーレー、’50Sリンカーンそして雨となんでもあり。
昔のビデオが流れたりしてまさに50歳ヤザワの集大成であった。
初めての横浜国際のコンサート。
ステージを長編方向に置いて横に長く客席をとってあり、
これだと客はめいっぱい入らないけどどこからでも見やすく、
演出も色々な仕掛けが出来ていい配置である。
そしてオープニングが「ラスト・シーン」、おもいっきり地味に始まる。
しかしエーちゃん、かなりテンション高い。
MCもなんだか怒鳴りっぱなし。
「イエス・マイ・ラブ」ではあのコカコーラのCMのビデオが流れる。
若いっ!!中学時代から毎年見ているから気が付かないけれど、
やっぱ50の今とあの頃では違うよね。
ここでもう大盛り上がり。(まぁ最初から盛り上がっているのだが)
雨が降ってくると尚も、客もエーちゃんも半ばヤケになって火に油を注いだように盛り上がる。
そしていきなりあの76年の日比谷野音の映像が流れる。
その間演奏しないでただビデオが流れているだけなのだがもうみんな大合唱。
そして終わると
「その時と同じメンツで同じアレンジで野音の再現をします。」
とバンドを入れ替える。
これがハンパじゃない。
ギターが相沢行夫に高中正義、ベースが後藤次利、ドラムス高橋幸宏だぜ。
このメンツで1曲だけ「恋の列車はリバプール発」をやる。
もう、涙モノ。おやじファン大喜び。
個人的にこの1曲だけでもチケット代は十分元取ったね。
あとはもう前記の通の何でもアリのお祭り騒ぎ。
そしてアンコール、「アイ・ラブ・ユー・O.K」でエーちゃん、感極まって絶句してしまう。
これでまた客は大騒ぎ。
基本的にヤザワのファンは何やっても騒ぐのだが、
これはもう、そんなの通り越してみんな泣いてたね。
そしてステージ側、つまり横浜国際の屋根の長編方向全部を使ってナイアガラの花火。
これ消防法はどーなってんの?スタジアム中ものすごい煙。
でもってラストは打上花火。っていっても花火大会のあの打上ではなく、
シャワーのようなヤツであったのだが、でかいロケット花火みたいのも打つは
ものすごいエンディング。
チケット¥7350だったんだけどぜったい赤字出てると思う。
(ステージ・セットについては
http:// www.1101.com/ yazawa/ 1999-09-14.html
スゴイぜ。おどろくよ。)
過去いろいろなスタジアム・コンサートに行ったけど今回演出は1番すごかったと言える。
ハーレーやリンカーンなんてコテコテの演出もあったけど、(また似合うのよ、それが)
あそこまで徹底してやられると最高である。
ドームでなくて屋外だからこそ出来たコンサートだ。
野外は開放感があって、またこの時期は涼しくて気持ちいいね。
演出はさて置き、終わって一番よかったのはなんといってもヤザワの声、ボーカルである。
曲もいいし、バックの演奏も申し分ないのだがやはりあのボーカルだ。
あの広い会場でこだまするあの伸びのあるドスの効いた声。
なんども背筋に鳥肌が立った。
50であの声、喉ってのは老化しないのかね。
ジェームス・ブラウンなんかも未だ壮絶にすごいもんな。
それを考えればヤザワ50歳、まだまだ唄える。
年末の武道館も絶対行くぞ。