ライブ・レヴュー

ここ数年、歌手としてのメディアへの露出は少なかったためか、本業以外の事で騒がれてた彼女。
でも、この人はやっぱり歌手なんだと再認識したライブでした。

クリスマスディナーショウなので、例年通りおとなし目というか上品ぶっているというかバラード系中心のステージかと思いきや、いままでのヒット曲を中心にして攻めてきました。

元ファンの人たちからは「声が出ていない」だの「ボイトレもしないで・・・」だのとーしろーにしちゃ聞いた風な批判もでてました。
でも、そんな能書きなんか消し飛ぶような、圧倒的な存在感というものを感じました。
まぁ、席が前の方だったってのも多少はあるんだろうけどね。

曲自体はベストテン番組全盛の頃のが中心だったけど、古さを感じさせず、アイドルと呼ばれていた時代の曲であってもしっかりと年相応の歌になっているし。
ディナーショウなんてしゃれた舞台でなくて、小さなライブハウスかなんでやったら、最高なんだけどなぁ。
極端な話、私生活がボロボロで、スゲー性格悪くて人間的にはどーしよーもなかったとしても、この歌聞けるならそれで満足って感じ。

でも、ＭＣはやっはり下手なんだよね。で、長い。
ほとんど「ファンの集い」状態になっちゃうのがちっとね〜
歌っている間はあれだけ堂々として見えるのに、ＭＣになると緊張してるのが手に取るようにわかるんだよね。
そこで、緊張をほぐして話をふくらませられるような声援が飛ぶんだけど、唐突に太鼓持ちのような白々しいお世辞がとぶと、一瞬ひいちまいます。（苦笑）

あと、どーでもいいけど会場がでかい。縦長で一番後ろなんてスゲー向こうの方。
そのためか、突然引っ込んで後ろの特設ステージでも一曲うたってました。
（ほかの会場ではこんなことなかったらしい）

とりあえず、４万弱のチケット代。十分元はとったなって気分でした。