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鶴亀レポート


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[2]  2000/01/03  鶴亀ミレニアム・スペシャル/熱川カンターラ福島屋〜ジャングル風呂の恐怖
最初に謝っておきます。
熱海でなくて熱川でした。
だってカツが3時間もありゃ行くだろう、なんて言ってたんだもん。
おかげで5:00到着予定が6:30・・・・。
カーナビの計算では7:30だったので、とりあえずは着いてホッとする。

2万5千円である。鶴亀過去最高の高額宿。
これでセコかったら怒るぞ、マジで。
部屋は6帖と12帖の和室2部屋でかなり余裕があって
セコくも汚くもない。とりあえずこの点は良し。
しかし後から出てくるのだがTVの位置が不可解で、
設計者の力量不足がここで露出される。
ロケーションは抜群。到着が遅かったのでその時は解らなかったのだが、
かなり高台にあって間近に太平洋で、
二日酔いでなければとても清々しい朝を迎えられる。

まずは着いたら温泉だ。
内湯はものすごくテキトーなんだが、露天、いや野天が2つあって、
高低さのついた子どもの喜びそーな風呂。
実際おれらが入るまでガキの遊び場だった様子で、
しゅーやも案の定はしゃいでました。
「風呂でここまではしゃげるなんて、子どもはいいねぇ。」
しかしその後もう一つの風呂で大人5人が大暴れするとは誰も予測していなかった・・・・。

上がって食事。
やたらたくさんに見えるけど、実際の量はさほどないという旅館定番の食事。
可もなく不可もなく、といったところ。
食事が終わるとすぐに布団敷き。
12帖の方に敷いてオレらは6帖の方へ移動。
しかしここで先に書いたTVの位置の問題が。
12帖のほぼ真ん中に、押し入れと1間の出入り口の襖の間に、
それもそのTVの巾のみ、しかも引っ込んでいるので、
真正面、もしくは押し入れ側からでしか見れず、
6帖間は押し入れの反対側。
よって狭い部屋で飲みながら一面に布団の敷いて有る広い部屋を眺め、
TVの音だけ聞いて何やってるか想像するという状態。
なんだかなぁ。
バカらしくなってきて布団撤去してテーブル移動。
おっ、談志師匠が出ている。布団撤去して正解。

けっこう飲んで、さて、もう一度風呂という話になり、
せっかく来たんだ、混浴を冷やかしてみよう、と酔っ払った勢いで話がまとまる。
その名もなんと「ジャングル風呂」、これは期待できそーだ。
参加者は、しゅーやを先頭に彦ちゃん、こばやち、教授、すぅ、白檀。
(カツ一家は食事が終わった時点でリタイヤ、相変わらず弱ゾーである。)

迷路のような廊下をへて脱衣所から階段を下って風呂場へ。
降りるとそこはその名のごとくジャングルのような温室の中にいろんなお風呂がある。
これまた子ども受けしそうな、いやカップルが喜びそうな作り。
そして尤もカップル受けしそうなのが、洞窟風呂。
風呂場の端に2帖ぐらいの狭く暗い洞窟の浴槽。
かつてこの中でどんな営みが行われてきたか、感慨深く入ってみたけど、
なんか心なしお湯が白濁しているようですぐに出る。
瞬時に子宝風呂と命名。女性が1人で入っても妊娠しそうだ。
白檀がダイビングセット1式持ってきて、ここに一晩中潜っていたいなんて
訳わかんないこと言い出す。潜ってナニを待とうというのか?
しかし時間が遅すぎたか、カップルも女性も誰もいない貸し切り状態である。

他いろんな小さな池のような、ものによっては1人ギリギリって感じの風呂がたくさん。
けっこう広くて、まだ何かないのかとオレとしゅーや彦親子で探検していると、
高台に滑り台を発見。
暗くて尚且つ湯煙に曇っていて、しかも滑り台の途中に樹木が覆い被さった状態で、
先が見えない。
しかしここは酔っ払い、「いくぞっ!しゅーやっ!」と彦ちゃん、
続いてしゅーや、オレと、間髪入れずに飛び込む。
「どぁっ〜〜〜〜〜っっ!!!」
以外と長く、しかも急で、それゆえ思いっきり加速が付いてめちゃ速。
そして下はどんなになっているのか解らないので3人ともパニック状態。
「どっか〜〜ん!!」てな感じで次々に風呂に落ちる。
オレは前がしゅーやなので彼に追突するのを恐れて身体を捻ったのだが、
加速が付きすぎてどーにもならない。
しかし彼らも追突を恐れてすでに脱出を試みており、
素っ裸で床を這いずりまわっている(笑)

これは他の奴等にも同じ目を合わせてやらねば。
ちょうど着地する浴槽の目の前にやはり小さな浴槽があり、
落ちてきた奴等の醜態を観察するのに絶好なポジション。
しゅーやに奴等にも滑らせるように使いに出させ、
ゆっくりお湯に浸かって彼らを待つ。
「へ〜、どれどれ、おもしろそーじゃん。」などと、のーてんきな酔っ払いの声が。
そして次の瞬間
「どぁっ〜〜〜〜〜っっ!!!」
という雄叫びと共にフリチンの油ぎった中年デブの酔っ払いが
ものすごい形相とアンバランスな間抜けな格好で3連荘で落ちてくる。
「どっか〜〜ん!!」という爆音と共に原爆のきのこ雲のような水柱が上がり、
あたり一面南国のスコールのような水飛沫が立ち込める。
そして水飛沫がおさまり視界が晴れてくると目の前には
半分以上お湯の減った狭い浴槽にフリチン油デブ中年3人が
水死体のように浮かんでいる・・・。

そんなことやっていて気付くとすでに1時間以上たっている。
その間だれも入ってこなかったのだがあんなに大騒ぎしていたら、
入りに来たヤツもびびって帰るよなぁ。
しかし脱衣所で入れ違いに1人入っていく。
中で女と待ち合わせしてやがんな。ちくしょう、早く出すぎた。
だからダイビングのセット持って来いって言ったんだよ。(誰が?)

疲れきって部屋に戻りTVを付けると「宇宙戦艦ヤマト」(劇場版2作目)が始まり、
いろいろ突っ込みを入れながら見ていて終わるとすでに5:00過ぎている・・・・。
すぅと教授はデスラー総統が死んだあたりでリタイヤしてしまったが、
オレと白檀は最後のテロップまで見ちゃったよ。
しかし大人になって改めて見るとすげぇ内容だな・・・・。
どーでもいいけど翌日朝食8:00だぞ。
何時間寝られるんだ?

思いっきり不快な朝を迎え、10:00にチェックアウト。
その後千秋ちゃん家に寄ってキャラちゃんと御対面。
ベッドのある4帖半に大人9人子ども2人、その中で写真撮ったりビデオ撮ったりして、
あれ、ホントに写ってんの?
キャラちゃんホントにちっちゃくてお人形さんみたいでした。
教授パパ、メロメロ。
その後近くのジョナサンでみんなでお茶飲んで平井へ。
着いたらすでに日は落ちていて疲れきって大掃除も何も出来ず、
カツんトコでナベに紅白。
初詣で去年に引き続き島村センセにお会いして「ぱくん」で仕上げと、
なんだか忙しい2日間でした。

しかしいつものコトだが全然湯治になっていない。
これが正統平井鶴亀の姿なのか・・・・。
こばやち

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